自分らしく。

不倫じゃなくて恋だった。あなたを好きになったこと後悔してないよ。

第7話 今さら言われたって


 「はい」


 「俺。どうした?」


 「子どもいるの?」


 「うん」


 「何人?」


 彼「3人」


 「9年付き合ってて別れたって言ってた人が奥さん?」


 「うん」


 
 そう
 だいぶ前に元カレの話を聞かれ
 私も元カノの話を彼に聞いていた
 その時9年付き合ってた人と自然消滅したって
 


 その時9年付き合ってて自然消滅するか?!って
 疑問に思っていた
 ずーーっとその元カノの事が
 私は気になってた


 
 「なんで言ってくれなかったの?」


 「何度も言おうと思ったけど、言ったらお前離れるだろ」


 私「何度も言う機会あったよね?私に子どもがいるってわかった時とか、
   何回か結婚してない?ってあなたに聞いたこともあったよね?」


 「言えなかった」


 「奥さんいて子どもいて付き合えるわけないじゃん」


 「今日はいつまでこっちいるの?」


 「もう準備したら帰る」


 最近「会おう」とも言わず、昨日だってほぼドタキャン
 なんだよ今さら
 やっぱ会おうと思ったら会えるんじゃん
 なんて思ってみたりして(多分)


 
 まーこんな感じで


 
 大まかにしか覚えてない
 彼は出勤中に電話をしてきたと思うので
 すぐに切ったと思う


 
 「こんなに好きになったことないから」
 「ずっと一緒にいたい」
 あの言葉はなんだったの?


 嘘つき


 やはりただの都合のいい女だったのだろうか
 この歳だけど、こんな経験したことなくて
 まさか。。相手が既婚者だって思ってなくて


 あーあー


 
 優しく考えてみたら
 13歳から付き合ってて
 そりゃもうドキドキもなくて
 新鮮な気持ちになりたかったのかもしれない
 でも
 3年も一緒にいてさ
 後半は違和感だらけで
 私も鈍感だったのかもしれない


 ただマイナス思考のわたしなので
 彼は私に本気だっていってたけど
 そうは思えなくて
 思いたくなくて


 他人の旦那になにドキドキしてんだよって
 人のものなのに
 家庭では普通の夫婦で
 子どもの行事には一緒に並んで参加して
 どっからどーみても夫婦で


 「好きだ」って言葉
 「愛してる」っていう言葉


 死んでも信用できない


 夕方
 彼から「いつか会いたい」って
 ラインが来てた